白岩神社 参拝記録 (天地悠久さん)
かつての「伊勢本街道」沿い、関所があったとも言われる「榛原赤埴(はいばらあかばね)」に鎮座する社。現在は過疎化が進む山村地帯ですが。当地は水銀産出地。水銀と薬草とが密接に絡む神仙思想を抱かれた地でも。この「榛原赤埴」を中心として、宇陀郡そのものが霊地とみなされていたようです。創建由緒については社伝によると、「延暦九年(790年)赤埴白岩下に鎮座」とあるようです。ご本殿背後には磐座らしき岩がいくつか見受けられたため、そのいずれかである可能性も。また当社は室生龍穴神社の吉祥龍穴より勧請されたという伝承も。当社より北東方向へ尾根伝いに通じる道が現在でもあります。事実とすると吉祥龍穴の御神体である龍神の棲む「穴」そのものが須勢理姫命。つまり姫の女性器と捉えたと考えられます。ご本殿横には石垣で組まれた窟があります。これは興福寺僧侶の墓であるとのこと。
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