丹生神社 (高野町上筒香) 参拝記録 (天地悠久さん)
山間集落「上筒香」内に鎮座。標高は450mほど。旧「筒香荘」は「上筒香」「中筒香」「下筒香」に分かれています。「播磨国風土記」に「紀伊国管川(つつがわ)」という記述が見られ、「紀伊国続風土記」は当地に比定しています。「息長帯比売命 新羅を平定せんと欲して下りましし時 衆神に祈り給ふ 時に国堅大神の子の爾保都比売命 国造石坂比売命に著きて、よく我が前を治め奉らば善き験を出して ひひら木の八尋鉾根底附かぬ国 少女の眉引きの国 玉匣(たまくしげ)かがやく国 苫枕宝ある白衾 新羅国を丹波もちて平伏賜はむと (中略) かくして新羅を平伏けおへて還り上らして すなわち其神を紀伊国管川の藤代峯に鎮め奉りき」と。ここでいう爾保都比売命は丹生都比売命と同神。「管川」については「筒香」つまり当地、「藤代峯」は当地より東方山中に比定されているようです。当社創建時期については不明。「紀伊国続風土記」には「上筒香村」の項に、一村の氏神として丹生四社明神(現 丹生神社)が上げられているようです。
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