神明神社 (室生深野) 参拝記録 (天地悠久さん)
宇陀市東部、東隣の三重県名張市とはわずか200mほど隔てただけの「室生深野」に鎮座する社。今も昔も名張市の文化圏のようです。「初瀬街道」とは東からも南からも500mほど山手へ登ったところ、標高400mほどの高所地。奈良時代より斎王が伊勢神宮に奉仕するための経路として、重要な役割を果たしてきた地のようです。かつてはササユリが咲き誇る地だったのが近年は減少、保護地区としてユネスコ「プロジェクト未来遺産」に登録されています。創建は室町時代と推定されます。弘治二年(1556年)や天正九年(1581年)などの棟札が多く残っているとか。元は熊野系の十二社権現であったものが、明治に現社名へと変更されたとのこと。寛文十二年(1672年)の天照皇大神宮の碑があることから、古くから大日孁貴命が祀られてはいたようです。
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