河南町東部の山合いの小さな集落、｢持尾｣の奥地に鎮座する社。標高は250m程度とさして高所ではありません。北方1kmほどの磐船大神社からの分祀社。いつ頃創建されたのかは不明。ほぼ真南の位置に鎮座しており、意識した鎮座地の可能性もありそうです。磐船大神社は巨大磐座が多く座す社として知られますが、当社境内、周辺も探索しましたが見当たりません。西向かいに｢持尾城｣が中世に築かれたようですが、磐座は持ち出された可能性もあるかと考えています。これは磐船大神社と当社、｢岩橋山｣の磐座群と正三角形で結ばれる可能性があるため。生死を懸けた元弘の乱の築城とはいえ、もしそうであるとするなら残念なことです。

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