恵美須神社 (大和郡山市塩町) 参拝記録 (天地悠久さん)
豊臣秀吉の弟、秀長が城主として君臨した「郡山城」。その城下町内の「塩町」に鎮座する社。かつては隣の「魚町」とともに「魚塩町」と称されていた町並み。秀長の前の城主筒井氏の、さらに前の城主小田切春次の時代に、この地を中心に城下町の起こりとなる市が開かれていたようです。つまりこの地より城下町が始まったとも言える地。創建は元和九年(1623年)と伝わりますが、正確な情報や経緯は不明。市の守護神として祀られたのであろうとは思いますが。当社よりほぼ真南400mほどの「車町」蛭子社が鎮座します。偶然とは思えずおそらく関連が想定されます。城下町の中枢が南下していくに連れ、当社より分祀したのかもしれません。境内は参道入口の格子戸で閉じられており、「塩町恵美須祭」(1/9・10)と朔日のみ開けられるようです。その祭は近年までは7千~1万人の人出で賑わい、今宮戎に比肩するほどのものであったとか。
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