稚日女尊神跡祠 (鸚鵡石) 参拝記録 (天地悠久さん)
標高100mほどの「和合山」山頂近くに鎮座。祠の背後は高さ31m幅127mの巨大岩盤。「鸚鵡石(おうむいわ)」と称されます。この岩に向かって声を出すと、岩から声が還って来るからというもの。「語り場」と「聞き場」というのがあり、声を出すところと山びこを聞くところ。頂部は凹凸が激しく異なる風情に。文人墨客が足しげく通うなど、少なくとも江戸時代から知られていたとか。祠が据えられた時期は不明。稚日女尊の機織り場という伝承があるとのこと。果たして稚日女尊が「棚機つ女」であったのかについては疑問がありますが。一方で「聞き場」の辺りは倭姫命の機織り場の伝承地になっているようです。「和合山」は「天岩戸」とも呼ばれ伊雜宮の奥宮とも言われる恵利原水穴から「神路川」を下り、下流の伊雜宮への途中にある低山。伊雜宮の「神奈備山」であり、「御蔭れ(みあれ)」する地であったのではという考えも持っています。
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