宮森天神社 参拝記録 (天地悠久さん)
「寺川」と「飛鳥川」に挟まれる田園穀倉地帯、その中にある「宮森(旧 宮ノ森村)」集落内に鎮座する社。集落の北東部、近鉄笠縫駅の南西100mほどに位置します。創建年代は不明。遡られるのは安政七年(1860年)と刻まれる狛犬の銘まで。「磯城郡誌」は、当地を宮部造が祖神である天壁立命の子、天背尾命を奉斎した社であるとしています。宮部造は「新撰姓氏録」に、「左京 神別 天神 宮部造 天壁立命天背尾命之後也」とある氏族。また天背尾命については「山城国 神別 天神 今木連 神魂命五世孫阿麻乃西乎乃命之後也」と。この阿麻乃西乎乃命が天背尾命のこと。そして饒速日命の降臨時の随伴神の「32人の防衛」の1人でも。永仁六年(1298年)の「西大寺三宝領田園目録」という書に、「十市郡西郷一里廿坪一段 自西段三段目字宮ノモリ」とあるようです。地名「宮森」については「宮守」を由来とすると考えられていることから、既にこの時代には創建されていたと推されます。
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