願昭寺 参拝記録 (おおきっちゃんさん)
緑豊かな大阪の金剛山連峰にそびえる鮮やかな五重塔と壮大な本堂。この地は、南北朝時代の元弘2年(1332)頃に、河内国の武将である楠正成公によって築かれた嶽山城を東南に臨み、峰続きの南西は金胎寺城と山城跡ニ城に囲まれ、北西は南河内平野を一望できる緑豊かな山の中腹に位置しています。通称「初王寺」山と呼ばれる由緒深いところで、さらには古戦場となった土地でもあります。
この史跡の宝庫といえる「初王寺」跡の霊地に、「目白不動信仰」のー大霊場建立の大悲願を胸に、初代願照大和上と淨心大法尼が昭和27年に入山され、山開きの作業が開始されました。
昭和29年(1954)には「八宗兼学真修教」として文部省所轄の包括宗教法人に認証され、昭和30年(1955)に「淨心山 願昭寺」の開基に至りました。
当山は、真言宗の系譜にあり「八宗兼学」を実践修学する修行道場であります。元来「八宗兼学」とは、特定の宗旨宗派に偏しない教えで、お釈迦さまの教えを八宗の教義を基として兼修することを根本とするみ教えであります。
爾来、本尊「目白不動明王」をはじめ諸天善神のご庇護とご霊験をいただき、有縁数多のご信徒さまの有難いご陰徳と、開基願照大和上と淨心大法尼の揺るぎない信念と仏法興隆への篤い思いが結実して壮大な伽藍の誕生となりました。
初代の「目白不動信仰」のー大霊場建立への大願は連綿と受継がれ、境内はしだいに輪奐の美が整ってまいりましたが、いまだ槌・鋸の音が山林に木霊し、野鳥のさえずりと相まって不動霊場に清らかに降り注がれています。
「不動の御山」「淨心の御山」は、悩み事、辛い思いの捨て所でございます。「こころ」と「からだ」の疲れと当山で癒され、新たに満ち足りた気持ちで日々をお過ごし頂けますようご祈念申し上げます。
おすすめ度: ★★★★★
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