阿陀比賣神社 参拝記録 (天地悠久さん)
吉野川(紀ノ川)が蛇行を始めるその起点となるところに鎮座。当地は阿陀隼人が拠点とした地、一族が奉戴した阿陀比売(木花咲耶比売)が祀られるいわば中枢であったと考えられます。書紀には阿陀隼人たちが「うかい(鵜飼)」を行っていた様子が記されています。阿陀隼人は薩摩国の開聞岳を本拠地とする氏族、当地へ移住。さらに宇治川や長良川へ移住し鵜飼の文化が広がりました。ご祭神は阿陀比売神とその御子神が三柱。神名帳では一柱であり、御子神たちは合祀されたものか。すぐ近くに旧社地とされるところがあり、「比売火懸の森(ひめひかけのもり、別名シメシカケの森)」と呼ばれています。これは阿陀比売(咲耶比売)が出産の際に火をかけて行ったという神話に基づくもの。社殿は近年整えられたようで、姫神を祀るに相応しい美しい社となっています。
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