参拝豆知識

そもそも日本人は古来より、生活を通じ神様を尊敬することを常としてきました。○○の命(みこと)のみならず、山の神、海の神など、祀られている神様が多様になっているのもその表れかもしれません。
神社参拝で大切なことは、神様への感謝の言葉、心となります。多くの日本人が神様を尊敬することにより、神様がさらにご神威を発揮されます。なによりも神様を尊敬する心がなくお願い事だけをしたい、という人は「神様への感謝を伝える場所」と神社参拝を置き換えてもいいかもしれません。
正しい神社参拝とは、神様を尊敬し、日ごろの感謝の思いや言葉を伝えることが基本である、ということを念頭に置き、以下をご覧ください。

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神社参拝で大切なこと

◆鳥居をくぐる際は一礼をする
鳥居から先は神様の鎮座する神聖な場所です。一礼をし、鳥居をくぐるとよいでしょう。その際、道の左側を歩く方は左足から、右側から歩く方は右足から入ります。
◆参道は端を歩く
参道の中央は神様のエネルギーが通る場所であるとされています。中央よりやや端を歩くのがよいでしょう。静かに心を鎮めながら一歩一歩あるきます。
◆手水舎で口と手を清める
参拝前は手と口を清めるのが通常です。

「罪や穢れ」を祓うための神聖な行為ですので、神様のおそばへ行かせていただく感謝の念をもち、手水を清めてください。
魂を祓い清める意味をこめ「祓えたまへ 清めたまえ」と心で唱えると効果が高いかもしれません。

口を清める際は柄杓にそのまま口をつけずに、手に水を入れ、口をすすぐと衛生的ですのでおすすめです。

手水の順番は以下です。
・右手に柄杓を取って左手を洗います
・次に左手に柄杓を取って右手を洗います
・もう一度右手に柄杓を取って左手に水をためそこで口を洗います
・左手を柄杓に残ったお水で清め、柄杓を立てにして、柄杓の柄に水を流します
・最後に一礼し、柄杓をもどします
◆神殿前では
神殿前にきたら、まずはそっと賽銭箱にお金を入れ軽く礼をします。右手で入れるほうがよいとする説もありますが、投げ入れる等でなければどちらでもかまいません。
邪霊を払い神様を招く気持ちで鈴を3回鳴らします。
その後、2礼2拍手をし、手を合わせて普段の生活や守られている気持ちに感謝をし、お祈りをします。名前と住所を伝えると更によいでしょう。
お願い事というよりは感謝と誓いを述べ1礼をし、その場から辞します。
※2礼4拍手1礼など場所によっては異なる場合もありますのでご注意ください。
◆「お願いごと」ではなく「誓い」をイメージするとよい
お辞儀と拍手のあとに「願い事」を伝えるのがよいと考えられている方もいらっしゃるようですが、挨拶の次は「神様に誓いをたてる」とするイメージがよいでしょう。
つい神様の前にいくと自分の願い事を叶えていただこうとおもい「家がほしい」「車がほしい」「お金がほしい」「いい学校に受からせて下さい」「結婚できますように」「仕事がうまくいきますように」などとお願いごとを言いたくなります。しかし、まずは、いま生きていることへの感謝、元気にいることへの感謝を神様に伝えるとよいとされます。
神さまがもっとも喜ばれる参拝は感謝を伝え「世のため人のためにがんばります」という誓いだともいわれます。世の中の役に立ちたい、自分にできることはなにか、といったメッセージがあなたの思いや願望を研ぎ澄まし、かなえることにつながるのです。
◆写真撮影するときの注意点
神社や寺社、聖地での写真撮影についてはマナーが大切です。真正面からの写真はできるだけ避けましょう。ご神霊に挨拶し参拝する。「写真を撮らせていただきます」とお願いし、ご神霊や社殿を真正面から撮るのではなく、少し離れた場所から撮影するとよいでしょう。
◆おみくじとは?
おみくじは神様から届けられる、とても大切なメッセージといえます。
吉凶のみが重要なのではなく、注意すべき事項などお言葉の内容こそ意味があります。
大吉であれば、書かれているメッセージを念頭におき行動することで大吉の命運となりますし、凶であっても悲観することなく、気をつけるべき事項を守り行動することで「幸運をつかむことができる」と考えてください。
◆「おみくじ」の正しい引き方
おみくじは「引きたい」と思ったときが最良のときといえます。しかし、おみくじを引くのをためらうようであれば敢えて引かないほうがよいでしょう。
凶がでた場合でも、何度もおみくじを引きなおすのはよくありませんので、しばらく日にちをあけてから、心機一転し、おみくじを引くことをおすすめします。
◆「おみくじ」を引く際は心を鎮めてから
おみくじを引く方のなかでよく周囲の友人たちと騒ぎながらお金を入れ、引く方がいらっしゃいます。
おみくじも神様からの気付きを与えるメッセージです。神聖な気持ちで引くとより効果的なメッセージが得られます。
◆おみくじを神社のご神木に結ぶ
大吉や吉に限らず、おみくじの内容が悪かった場合は、凶を家に持ち帰らないためにご神木に結ぶのがよいとされています(ただし、おみくじを持ち帰らないのは間違った風習だとする説もあります。)。おみくじを結ぶ際はご神木に傷をつけたり、枝を折るなど、神社に失礼のないように配慮して、結びましょう。

 

 

◆護摩木、加持祈祷とはどういうものか
●加持祈祷とは
神仏のご加護を求め、病気や災難を祓うために実施する祈祷や儀式のことをよびます。密教にはじまった行法でそれが民間にも広がっていったものです。
●お護摩とは
密教のひとつであり、不動明王や愛染明王のご本尊の前に壇を築き、火炉を設けて、護摩木を燃やします。護摩木には人の悩みや災難を、火は神仏の知恵や心理を表しており、煩悩を焼き尽くし、神仏のご加護をお願いするものです。

神社仏閣などで護摩焚きをしていただく場合には、金額に応じた護摩木を購入し、そこに願い事を書き入れてお願いをします。護摩木とは神様へ自分の思いを伝えるものです。心を込めて祈願の内容を記入し、住所や氏名も記入しましょう。
◆「氏神様」とは
氏神様とは、自分の住んでいる地域を守る神様です。新年や年末には神社へ行ってご挨拶をするのが良いでしょう。

氏神様の神社は家から一番近いところとはかぎりません。親や近所の方に訊ねるか、住んでいる都道府県の神社庁などに電話をして住所を言って氏神様の神社を訊ねるとよいでしょう。

神社では、住所と名前を述べ、無事に家族が過ごせたことへの感謝を述べてからお参りしましょう。
◆氏神様は身近な守り神
最近元気がでない、仕事や人生に悩んでいる。そんな場合には、近くの氏神様へ、日常の感謝の言葉や悩みを伝えに行くとよいでしょう。願い事も人生にとっては大切ですが、毎日健康で暮らしている日々への感謝の気持ちをお伝えすることも重要なことです。
◆お守り
お守りは1つ持っていればよいとされます。多くても2種類ぐらいにしましょう。お守りがたくさんあることでご加護が増すものではありません。

何か所も神社仏閣に訪れどうしても増えてしまう場合は、自分にとって最も重要な想いの神社や仏閣のものだけを肌身離さないように大切に持っていましょう。お守りは直感で気に入ったものやインスピレーションを大切にし、購入したものがよいです。贈り物とする際は、気持ちを込めて購入し、相手に渡してあげると効果が増します。
複数お守りがある場合は、家の中の清らかな場所や神棚、方位に置くことで、それぞれの効力が発揮されます。

お守りの期限は特にありませんが一般的には1年とされます。神社仏閣で祈念しているものですので、1年程度でお焚き上げや神社にお返しし、新しいものに取り替えることをおすすめします。
◆お札の祀り方
お札については複数あっても問題ありません。祀り方は以下になります。
横並びに祀る場合は、真ん中に天照皇大神宮。向かって左手に崇拝する神社。右に氏神様を祀ります。縦に並べる場合は、一番前が天照皇大神宮、次に氏神様、最後に崇拝する神社のお札を重ねて祀ります。お札は毎年、年末か年始に新しいお札に交換します。(地方や風習によって違いがあります)

遠い場所にある神社仏閣のためお札を返しに行けない場合は、1年程度で近くの神社仏閣でお焚き上げしてもらうとよいでしょう。
◆寺社参拝で大切なこと
一般的な日本における仏教寺院の参拝方法についてです。一部の寺院では異なる場合があります。
1. 寺院の入り口にある山門で、本殿に向かって合掌一礼をおこなう。心を鎮め、雑念を抱かない心持が良い。
2. 御手洗(みたらし)または水屋(みずや)で身を清める。手順は上記の神社参拝の場合と同様です
3. 蝋燭や線香が用意されている場合は、以下の手順で献灯・献香を行います。(蝋燭や線香が用意されていない場合は不要ですので、次の本堂の礼拝にすすんでください。)
 ・所定の料金を支払って、蝋燭やお線香を購入します。
 ・火を着けて燭台と香炉に1本を捧げます。線香の本数は宗派によって3本と指定されている場合もありますので、周囲の注意書きなどをよく読んで実施してください。
4. 本堂にお参りし、礼拝する。
 ・お賽銭を納め、鰐口などの鳴らし物があった場合、軽く鳴らす。
 ・姿勢を正し、静かに合掌をして一礼する。数珠を持参した場合は手に掛けます。ただし合掌の際、神社とは異なり、拍手(音をたてません)は行わないので注意してください。
 ・心を整え何も唱えずに礼拝する。寺院によっては唱える言葉(本尊の真言や名号、題目など)が掲示されている場合もありますので、言葉を唱えてください。(言葉が掲示されていないなど、気になる場合は寺院の僧侶に尋ねてください。)
 ・納経として読経を行う場合は般若心経を唱えるのが一般的ですが、浄土真宗系や日蓮宗系の宗派の寺院では般若心経を唱えませんのでご注意ください。(お経は経本を手にして読むのが作法です。)
 ・最後に軽く一礼して本堂を退がります。
5. 納経あるいは参拝の証に、ご朱印を受ける場合は、なるべく礼拝の後に、納経所に申し出、受けてください。
6. 山門から出る際に、本堂に向かって合掌し、一礼して寺をさがります。

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