伊達神社 参拝記録 (天地悠久さん)
「紀三所の神」として志磨神社、靜火神社とともに一連の神として祀られる社。定説に反して志磨神社は大屋津姫(定説は市杵島姫)と靜火神社は都麻津姫(定説は火之迦具土神)と、そして当社の五十猛神とで三兄弟(うち二柱は妹神)であると考えます。1174年の古文書には、元々三所社は日前宮近くにひとまとめに鎮座、それぞれ現社地への遷座はそれ以降。またもう一柱の神八井耳神は遷座後に合わせ祀られたとみるのが有力。「住吉大社神代記」には、神功皇后が三韓征伐に用いた船三艘を武内宿禰に祀らせたのを創建としています。また住吉大社の境内社である船玉神社は、紀三所の神の本社であるとし、紀氏が祀るとしています。同じ郡内に同じ神を祀る名神大社が二社(もう一社は伊太祁曾神社)。非常に稀なケースで両社の関連も希薄。五十猛神を篤く奉戴した在地氏族と、新規入植した紀氏との激しい確執(戦い)によるものか。在地氏族を支配下に治めるために、あるいは滅ぼした氏族の祖神を鎮魂するために創建されたのが当社なのかもしれません。
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