社伝によると創建は、文永二年(1265年)に｢字長｣の地に勧請したというもの。勧請先は不明。翌年に現社地に移転したと伝わります。ご祭神は加賀背雄命。経津主命や武甕槌命によっても平定されず、武葉槌命によりようやく平定されたと記されます。｢長｣は｢ナーガ(蛇神)｣と解することも可能、最後までまつろわなかった加賀背雄命といい、何やらいわくありげな社のように思います。また｢ナーガ｣は製鉄と関わる可能性が高いのはもちろんのこと。当社の北方300mほどには國守神社が鎮座します(共に遷座歴有り)。鎮座地は｢金屋｣、鍛冶製鉄の名残が窺えます。また当社より3kmほど北方には倭文神社が鎮座。こちらのご祭神は天羽槌雄命、つまり加賀背雄命を平定した武葉槌命の別名。当社との繋がりを感じます。

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