八幡神社 (新宮市相賀) 参拝記録 (天地悠久さん)
新宮市街から車でわずか10分ほど、屹立する巨大な柱状節理の下に祠を設けた社。社前を「高田川」が流れ、奥地は「桑ノ木の滝」があります。いかにも熊野らしいといった趣深さ。
創建由緒等については由来の項の通り。これに対して自身の思量を三点。一つ目は「続風土記」に「小堂一宇」との記述があり、これが仏教施設のものではなく、当社のことだったのではないかと。和歌山県神社庁も指摘しているもの。二つ目は「分祀または勧請」を「遷座」と間違えて記述したのではないかと。これは「浅里村」の八幡宮(浅里神社)からのもの。三つ目は屹立する巨大柱状節理そのものを御神体としてそのまま信仰していた、つまり社殿等が存在せず「続風土記」編纂時には神社として認識されていなかったかと。そして60年後に「浅里村」から分祀勧請してきたのではないかと。
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