日向神社(多賀大社境内) 参拝記録 (天地悠久さん)
「多賀神社誌」によると、天平鎮護二年(766年)に神封二戸を寄せられたとあり、その頃には既に鎮座していたものとみられます。どこに鎮座していたかは不明。多賀大社「寛永の大造営」(1633~1638年)の際に当社も含まれています。遡ることができるのはここまで。ご祭神は瓊々杵尊。ところが異論有り。「神祇志料」が言うように、「延喜式内蔵寮式大神祭」の項に「日向王子弊料」とあり、これは大三輪神(大物主命)の御子神のこととされており、当社も多賀神の御子神のことであろうかと。或いは「神名帳考証」などは「大三輪神(大物主命)の御子神」そのものと捉え、天日方奇日方命ではないかとしています。これは大神神社の摂社 神坐日向神社のご祭神でも。仮にそうなら、かつては「青龍山」山頂の磐座にて祀られていたのを、麓の多賀大社境内に降ろしたのではないかという考え方ができそうです。
おすすめ度:
おすすめ度: