龍田大社 本宮跡 参拝記録 (天地悠久さん)
磐座5体が座す龍田大社の元社とされる社。天武四年(675年)に龍田に風神を、廣瀬(廣瀬神社)に大忌神を祀ったと書紀にはあり、これが当地においての創祀かと思われます。「祠風神于龍田立野」と。北西500m辺りに御座峰があり、龍田大神降臨地とされています。これは崇神天皇の御代に疫病が流行し凶作も重なり国力が著しく低下、龍田山に天御柱神・國御柱神を龍田山に祀るようにと神託があったとされるもの。この二柱は龍田大社に祀られるシナツヒコ・シナツヒメ神ではなく、龍田神社の配祀神として祀られる龍田比古・龍田比売神のことかと思われます。つまり崇神天皇の御代に龍田山の神霊が奉斎されたものの、後に天武天皇の御代に風神が被さって祀られたものかと。風神は龍田大社に鎮まりましたが、龍田山の神霊は追い出されて龍田神社に侘しく鎮まっていると考えています。
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