湊十二社 参拝記録 (天地悠久さん)
「由良川」河口東岸畔に鎮座。秋の例祭「神崎の扇躍」で知られます。「勘注系図」には「火明命其の後由良之水門に遷り坐しし時即ち其の神寳 辺津鏡是也 を香語山命に分け授け給ひ汝宜しく此の神寳を齋ひ奉りて速やかに国土を造りかためよと詔り給ふ」とあります。「水門(みなと)」は当地近辺。「辺津鏡」は籠神社の神殿奥に「息津鏡」とともに秘されてきた伝世鏡のこと。およそ2100年前の製作。「勘注系図」においては、当地近辺で火明命から香語山命に授けられたと伝えています。「神崎」という地名は、このことが基になっているのかもしれません。創建由緒等は不明。祭神十二座は「禊祓神 四座」と、「水門神御子神 八座」。十二座はいずれも「水門」に関わる神。この十二座が本来のご祭神であったものが、修験者により熊野権現の十二座と変遷、元の十二座へ戻されたようです。
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