井光神社奥の院 王統宮 参拝記録 (天地悠久さん)
神武東征の砌、出会ったとされる井光(井氷鹿)の伝承地「井光(いかり)」。その最高所「御船山」の八合目辺り(標高1000mほど)に鎮座する巨大磐座と小祠。井光が祭祀を行っていたのがこの磐座。高さは10mほどでしょうか、そそり立つ威容な姿に畏怖を感じずにはいられません。一族のシンボルであり、すべての拠り所であったかと思われます。形状から陽石かと思います。当社は1544坪もあるという広大な井光神社の神域の中の奥の院。里宮は南方2kmほどの小さな集落内に。地元伝承では「井氷鹿は神武天皇を案内して、土地神谷を過ぎて休石に腰をかけた後、御船山の尾根にある拝殿で波々迦の木を燃やし鹿の骨をもって卦(け)を立てて占い、御船の滝巖上に宮柱を立て天乃羽羽矢を納め、進軍の勝利を祈願したといわれています」 と。この時代に拝殿などというものが存在したとは到底思えず、「尾根にある拝殿」というのがまさしく当社のことと思われます。
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