船倉神社 (船倉弁財天) 参拝記録 (天地悠久さん)
高市郡の南西端に位置する「丹生谷」、その東端の「弁天山」山頂近くに鎮座。標高は300mほど。創建由緒等は不詳。半壊した石灯籠には「寛延二年(1749年)十月薩摩組十八ケ村」の銘があると。また北へ二十余町(2km余り)の「鳥居山」にある石灯籠には「薩摩・森・吉備・松山・羽内・藤井・市尾・丹生谷・谷田・與楽・妙法寺・寺崎・越智・車木・兵庫・田井庄・薬水」の17ヶ村の銘があると。こちらの「鳥居」は当社のものであったと。高所のしかも山頂に祀られる市杵島姫について、一説としてかつての「大和湖」の船着場であったとも。「大和湖」はおよそ300万年前に出現した大和盆地の巨大湖。縄文時代頃に付近は既に陸地になっていたと思われます。同じ御所市には「船路」という地名も残っていますが、こちらと当地とは同程度の標高。他に当地字名「スハル」は、「スバル(昴)」を由来に、つまり星神信仰があったのではないかと。別に個人的思量としては、丹生都比売の巡幸地だったのではないかと考えています。
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