かつては小山戸に並んで鎮座していたと伝わります。背後の山には御社尾の磐座と称される古代祭祀場も座し、当地に移住してきた闘鶏氏(ツゲノウジ)の重要な拠点の一つであったかと思われます。遷座された理由は、その闘鶏氏の衰退によるものでしょうか。第19代允恭天皇の御代に、忍坂大中姫皇后に対して不敬があったのが衰退の原因。一般には参拝道が狭いという理由になっていますが、それなら都祁山口神社を残して遷座したという理由が見当たりません。また他の理由は、聖武天皇が行幸した堀越頓宮跡(候補地の一つ)であったり、伊勢斎宮の皇女が宿った頓宮跡であったりと、聖なる地として考えられていたのかもしれません。

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