国津神社(九日社) 参拝記録 (天地悠久さん)
纏向川(まきむくがわ)を挟み2つの国津神社が鎮座。天照大神とスサノオ神との誓約(うけひ)により生まれ出た五男三女神のうち、当社では三女神の方を、もう一方の国津神社では五男神を祀っています。つまり纏向川を天安河にたとえたということでしょうか。非常に寂れた古社ながら、古代を復元する上でかなり重要な社であると考えます。伝説の纏向川を挟んでいること。陰陽石が坐し、箸墓古墳を背にしていること。磐座の宝庫といえる三輪山近辺、無視できないものかと思われます。またご本殿は三輪山頂上を向いていること。「国津」が「九頭(くず)」を連想させること。九頭龍神を祀っていた可能性があること。また9つの太陽を射落とす「射日神話」につながるという考えも。なお社名の「九日(くにち)」は、「国津(くにつ)」からの転化、「旭」の字を崩したもの、新嘗祭の「供日(くにち)」からくるものと諸説あり、一定していません。
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