三十八所神社(春日大社) 参拝記録 (天地悠久さん)
原初は「金剛蔵王三十八所・子守・勝手」の三殿であったとされます。これは「舊記勝出」という書の久安二年(1146年)記に記されているようです。「金剛蔵王三十八所」とは吉野山金峰山寺蔵王堂の鎮守社である金剛蔵王三十八所のこと。「子守」とは吉野水分神社のこと。「勝手」とは勝手神社のこと。大社と密接な繋がりを持つ興福寺が、吉野大峰の山岳信仰と深い関わりを持っていたことによる勧請のようです。現在のご祭神三座の記録が見えるのは、寛文三年(1663年)の「神社記」という書から。大社側では、既に吉野の金剛蔵王三十八所が無くなっていたからではないかとしています。
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