氷室神社 (福住町) 参拝記録 (天地悠久さん)
朝廷に氷を献上したことからの「氷室」を祀る希少な社。標高500mほどの山村地に鎮座。紀の仁徳天皇62年条に「額田大中彦皇子 闘鶏に猟したまふ 時に皇子山の上より望りて 野の中を膽たまふに物有り(中略)闘鶏稲置大山主を喚して問ひ(中略)啓して曰く 氷室なり」と。額田大中彦皇子は応神天皇皇子。「闘鶏」は都祁(つげ)のこと。そこで猟りを行っていたところ気になる物を見つけ、大山主命を呼び寄せて尋ねたところ「氷室」であると答えたというもの。さらに皇子が詳細を尋ねると、「地面を掘り茅を葺きさらにすすきを敷き氷を置くと夏になっても解けない」「暑い月には水や酒に入れる」(大意)ものであると。皇子は持ち帰り天皇に献上、以降春分の日に氷が献上されたと続きます。
おすすめ度:
おすすめ度: