宅春日神社 参拝記録 (天地悠久さん)
春日大社創建神話に関わる社。社伝では、神護景雲二年(768年)春日創建の際に、河内国の枚岡神社より春日四神を迎えるにあたり、当初で一時留まり仮宮を設けたとされます。当時この地を「大宅郷」と称していたことによる社名由来、「和州旧跡幽考」が引く「春夜紳記」には、社殿が焼けたことによる「焼春日」という記述があるとか。「大宅郷」は大宅氏が拠点としており、また枚岡神社が鎮座する河内国河内郡にも拠点がみられます。7世紀初頭には既に中央での活躍が散見、この大宅氏が春日神遷座に大きく関わったように思います。したがって「焼春日」などというのは後世の付会かと。上記社伝は神護景雲二年とされますが、古書等を鑑みるに、天平七年(735年)には春日大社は既に創建されていたものと考えます。したがって当社の創祀は同様に遡ると。ご本殿脇には大山祇神を祀る境内社有り、創建前の地主神かもしれません。
おすすめ度:
おすすめ度: