式内社 阿良須神社の比定社、同名社が同じ加佐郡の舞鶴に鎮座しこちらは論社に。地名は｢有路(ありじ)｣、決め手の一つかと思います。｢丹後風土記残欠｣によると、天火明命が飢えてこの地に来たときこの地の神に助けられ、この土神に｢蟻道彦大食持命(アリジヒコオオケモチノミコト)｣と名付けたとあります。その｢ありじ｣が社名の｢あらす｣に転訛と。さらにここには神祠があり、それは｢蟻巣｣と呼ばれていたようです。気になるのは社名。｢あらす｣は｢都怒賀阿羅斯等(ツヌガアラシト)｣を思い起こさずにはいられません。天日矛神が祀られていたようにも思います。あるいは朝鮮系渡来人だったのでしょうか。

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