門僕神社 参拝記録 (天地悠久さん)
創建由緒等は不明。霊峰「鎧岳」「兜岳」両山を御神体とした社であろうと考えます。数百mもの柱状節理がほぼ垂直に剥き出しとなっている面が当社方向、つまり南面しており、それらを仰ぎ拝するのが当社ではないかと。ご祭神は春日四神を始めとした、ゆかりの深い七柱。ところがこれに異を唱えるのは「大和志料」。隼人の祖である火蘭芹命としています。社名からは「門」の「僕(しもべ)」と解することができます。つまり「門守」、宮中護衛を勤めた氏族が奉戴した社であろうというもの。「新撰姓氏録」によると「門部」というのが2箇所に表されます。「大和国 神別 天神 門部連 牟須比命児安牟須比命之後也」と、「右京 神別 天神 波多門部造 神魂命十三世孫意富支閇連公之後也」と。いずれも大久米命の子孫。また大和国高市郡を一族の波多氏が拠点としていました。これらから考うるに、門部の祖である神魂命、あるいは高魂命が本来のご祭神ではないかと。
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