創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。当社に関する民話として以下のものが伝わっています。｢矢部の神社(当社のこと)に弁天さんがまつってあります。もとは団栗山(どんぐりやま)古墳にまつられていましたが、この弁天さんは嫉妬深い神さんで、自分より美しい人を見るとかみ殺すと言われています｣と。その｢団栗山古墳｣に関しては、｢矢部のタカツキというところに、昭和十年頃まで前方後円墳があったという。昭和十二年に道路を新設するにあたり、この塚の土を運び出したり、移設したという｣とあります(｢田原本町役場 図書館｣サイトより)。現在の｢大字矢部｣内には丘陵状の地は見られず、完全消滅したようです。かつての多神社の境内であったと思われるため、多氏の古墳だったのでしょうか。

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