十二神社 (桜井市岩坂) 参拝記録 (天地悠久さん)
「泊瀬(はせ)」界隈の南部山村集落、「上岩坂」集落の最奥地に鎮座する社。標高は280mほど。創建由緒に関する資料は見当たらず不明。雄略天皇の「泊瀬朝倉宮」伝承地の一つ。「倭の五王」のうちの倭王「武」に比定される天皇。の北東すぐの「天の森」が挙げられています。「帝王編年記」(14世紀後半頃)には「(朝倉宮は)大和国城上郡磐魚谷なり」と記されているようです。他に「和州旧跡幽考」にも。このような不便な山村高所地、また水利も見られず、甚だ不可解としか言いようもないところ。地名の「岩坂」はおそらくは「磐境」からの転訛であろうと思われ、当地で何らかの祭祀が行われていたことと思います。当社よりさらに登った山中には「岩坂 式シ山古墳」という、古墳時代後期の径10~15mの円墳が築かれています。
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