｢上の郷｣と称される桜井市北東部の山間部。険しい山中に所々小さな集落が残りますが、その中の｢中白木｣集落の奥に鎮座。鬱然とした深い山々の中にひっそりと佇みます。標高はおよそ500m程度かと。｢白木｣の地名は｢新羅｣からの転訛と考えられています。おそらくはアメノヒボコ神の末裔が当地に住み着き、採鉱を行っていたものと。｢新羅城｣があったという説も。穴師坐兵主神社の｢穴師｣から東遷してきたのでしょうか。なお｢北白木｣にも高靇神社が鎮座。周辺には高靇神が祀られる神社が密集。それらの勧請元が｢萱森(清水谷)｣の高靇神社とされます。そちらでは9世紀頃、醍醐天皇の御宇に長谷寺の鎮護神として信濃国より勧請されたとしています。当社の勧請時期は不明。また勧請元も、さらにまた大元の戸隠神社の創建時期も正確には分かっていません。

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