標高280mほどの高所地の｢榛原柳｣という、その隔離されたが如くの集落から、僅かに隔てただけで秘境に迷い込んだ如くの社地。ご本殿は存在せず、背後の｢宮山｣そのものが御神体。古代祭祀形態を継承しているようです。｢初瀬街道｣からそう遠くは無いため、かつては街道付近の集落であり、また神社という捉え方をされていたように思います。創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。社殿を持たない社で、大己貴命をご祭神としますが、神氏(三輪氏)の移住によるものではなさそうに思います。式内社 伊射奈岐神社の参考社。どういった経緯で、どのような媒体が、当社説を打ち出しているのか不明。古代の不明瞭な郡境、当地は宇陀郡の最西であり、城上郡であった可能性もありますが。

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