意富布良神社 参拝記録 (天地悠久さん)
創建由緒は由来の項の通り。そこから判断するに、往古「大洞山」には神霊が鎮まっており、天武朝に祟り神と考えられていた、その頃の創建かと。原始のご祭神は梨迹臣命か。最古とされる羽衣伝説が当地に伝わっていますが、そこに登場する伊香刀美が伊香具神社で祀られる伊香津臣神、天女との間に生まれたのが意美志留と那志登美の兄弟神。那志登美が梨迹臣命のこと。「大洞山」については、慶長七年(1602年)の検地の際に当地を「王布良(おほふら)」と記しているとのこと。そして古は「王布良天王社」であったと。「大洞山」というからには大きな洞窟があるということなのか。同じ伊香郡内には式内社である意太神社や意波閇神社が鎮座。いずれも「鉄」が関わっているのではないか、引いては渡来系氏族が関わっているのではないかと考えています。当社「おおほら(おほふら)」もそれらと音の共通点が見られます。仮に原始のご祭神を梨迹臣命とするなら、天女はやはり渡来人ということになるのでしょうか。
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