吉野水分神社 参拝記録 (天地悠久さん)
原初の鎮座地は「青根ヶ峰」(標高858m)の山頂辺りに鎮座していたとされます。別名「水分山」とも。吉野熊野の大変な奥地であるものの、近くを大峰奥駈道が走り、古代からの霊地であったことかと思います。また吉野宮に向かう「象の小川(きさのおがわ)」、丹生川、音無川、秋野川、黒滝川などに分岐するまさに「水分(水配り)」の地。中腹の現社地への遷座は806年頃と伝わっています。公の書に初めて見えるのは、「続日本紀」の文武天皇二年(708年)の条。馬を奉納し祈雨を行ったと記されています。「神名帳考証」では水神を祀っていたとしています。「水分(みくまり)」が「身籠り」、さらに「御子守り」へと転訛、「子守り明神」という神格も持ち合せるようになりました。
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