社皇王神社 参拝記録 (天地悠久さん)
「紀伊国続風土記」には、相賀荘中の大社であり、清水村の氏神であると。そして「里人相傳へて 市脇村三部明神の姉君といふ 三部明神の祭禮の時 神主并神子當社前に来たり 湯立し祝詞をあげて帰り 後三部明神の御輿渡御の事を取行ふを舊例とす」とあります。「市脇村の三部明神」とは相賀大神社のこと。当社ご祭神はその姉君であり、当社まで御輿渡御が行われると。三部明神とは伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大神。これは当社が現在のご祭神と被るものであり、その姉君であると。創建は社伝によると平城天皇の御宇、大同二年(807年)のこととされています。相賀大神社の創建は長承元年(1132年)、少なくともそれまでは「相賀荘中の大社」であったようです。明治の合祀政策に背いたため宮司不在の状態に。酒蔵主が密かに当社を守り続けられ、また地元有志から社殿寄贈があったようです。
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