阿自岐神社 参拝記録 (天地悠久さん)
創立は景行天皇四十三年、犬上君によるものとされます。この犬上君が犬上郡の地名由来となったものと考えられ、南1km余りには犬上神社が鎮座しています。 後裔の犬上君御田鋤が遣隋使・遣唐使に度々派遣されたことで知られますが、また犬上君白麻呂も高句麗に派遣されるなど、対外交渉の場面での活躍が顕著。当社を奉斎したのは阿自岐氏と考えられています。阿自岐氏は応神天皇十五年に百済から渡来した阿直岐を祖とする氏族。犬上君と阿自岐氏が何らかの関連を持つことにより、犬上君が外交の場面において活躍できたのではないかと考えます。ご祭神の味耜高彦根神は鴨大神。一般には所縁無きものであるものの、謎多き神であり、単に語呂から宛てられたのか、あるいは阿自岐氏が祖神として祀ったのかは決めがたいところ。
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