｢丹生川｣沿い、黒滝村の最西端の丘陵上に鎮座する八幡社。社頭案内板によると、昭和十七年の火災で本殿とともに記録が焼失、創建由緒等は分からなくなっているとのこと。伝承では｢桂原(長男)、笠木(次男)、長瀬(三男)の神社は兄弟で、祭日の順序も決められていた｣とあります。確認するとそれぞれの村に八幡社が鎮座。｢丹生川｣の支流である｢宗川｣の上流に笠木の八幡社、下流に桂原の八幡社が鎮座。｢宗川｣と合流直前に当社が鎮座しています。川の上下で序列が決められたわけでもなさそうなので、勧請の順番のように思います。大和国は過疎地の社ほど管理が行き届いていることが多いものですが、当社はその典型的な一例。

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