創建由緒については和歌山県神社庁が示す｢由来｣の項の通りですが、精査すると矛盾点が見つかります。 創建時期は根来の三部権現を勧請した鎌倉期とされます。これに対し当社境内にて｢惣社の市｣が開かれたと記す｢高野山参詣記｣は、永承三年(1049年)の編纂。つまり平安末期であり、明らかに矛盾。 仮に鎌倉期に勧請されたとするのであれば、原初は異なる社で異なる神が祀られていたということに。覚鑁などという僧侶が再興と称して勝手にご祭神を替えてしまったのかもしれません。

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