｢田殿｣という紀伊国との境、山里の中に鎮座する社。柿畑を通り抜けた先に小祠が座します。大和国に編入されたのは近世になってからのこと、それまでは紀伊国であったと｢紀伊国続風土記｣にあります。大正時代に黒駒の御霊神社(落杣神社・御霊神社のことか)に合祀されたものの、平成に入ってから復社させたようです。創建由緒等は不明ながら、｢大将軍｣と墨書された木札を併祀しているとか。これは隣村となる橋本市恋野の大将軍神社と関連がありそうです。すると中将姫とも関わりがあるのでしょうか。社地は一見したところ、おそらく古墳(円墳)かと思われます。祠は石室前にでも置かれたのでしょうか。

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