｢八風峠｣を東方麓、｢田光川｣沿いに鎮座。｢八風街道｣と｢巡見街道｣が交差する地。創建由緒等は不詳。ご祭神の多比理岐志麻流美神は、記の大国主神の鳥鳴海神の系譜に記される神。甕主日子神が淤迦美神の子である比那良志毘売神を娶り生まれたとあります。大国主神の5世孫、事績の記述は無し。鳥鳴海神は大国主神が鳥取神を娶して生まれています。鳥取神の事績の記述はないものの、鳥取部との相似から、白鳥を捕らえることに関係があり、また鍛冶に関係のある神名かと考えます。多比理岐志麻流美神の神格は鳥鳴海神の流れを引くのではないかと。つまり鍛冶に関わり、そして当地開拓の祖神と思われます。出雲国飯石郡に來嶋神社が鎮座、祭神は大国主神の6世孫 伎自麻都美命。この神と同神ではないかという説もあるようです。社名｢多比鹿｣や地名｢田光(たびか)｣には、鹿が多く棲み着いていたなど多説あるようですが、神名から転訛したものと考えています。

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