魚海神社 参拝記録 (天地悠久さん)
社伝によると、倭姫命が「櫛田川」を下り巡幸していた際、御船に魚が自然と集まり飛び込んで来たのを大いに喜び創祀したとしています。伊勢の地に天照大神の御魂が鎮まる三年八ヶ月前。これは「倭姫命世記」に記される内容と合致。ところが同じ内容の社伝を有するのが、南600mほどに鎮座する魚見神社。ともに式内社 魚海神社の論社に。宝徳三年(1451年)の「機殿御神事日記」という書に、「魚見潮積社(うおみしおつめのやしろ)」と「魚見社(うおみのやしろ)」の二社が記されているため、当社が「魚見潮積社」に該当、魚見神社が「魚見社」に該当するとあります。したがって「倭姫命世記」に著され、かつ式内社である魚海神社は魚見神社というもの。ご祭神は豊玉彦尊を、彦火出見尊に宛てており、豊玉姫命はその后としています。豊玉彦尊を彦火出見尊と同神とすることについては、紀の中でも一書により同神、別神と両通り記されており意見の別れるところ。豊玉姫命は一般的に豊玉彦尊の娘とされており、何らかの錯誤か。神名帳においては二座であり、父娘神が該当しそうです。
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