大淀町｢畑屋｣の山間集落内の社、山頂に鎮座。創建由緒等は伝わっていないらしく、水分社でありながら明治の明細帳には天羽槌雄命を祀るとあります。棟札等には九頭神や仏教由来の八大龍王などというものもあるとか。洪水旱魃と必要に応じて村人たちが祈りを捧げる社であったことかと思います。集落の谷口には勧請縄掛けが行われるのもその一つかと(今回の参拝時にはありませんでした)。原初はやはり天羽槌雄命だったのでしょうか。当社の北西1kmほどの姫神社で下照姫命が祀られます。またそこから西へ2kmほどの大岩神社で天羽槌雄命が祀られます。いずれも機織という神格を持ち合わせる神(天羽槌雄命＝倭文神)。この三社の間で何らかの関連を持つことが十分に考えられます。

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