御野縣主神社 参拝記録 (天地悠久さん)
かつては「三野郷」あるいは「美努郷」と称された地。三野県主(美努連)が奉斎した社とされます。「新撰姓氏録」には「河内国 神別 天神 美努連 角凝魂四世孫天湯川田奈命之後也」と記されています。つまり祖神を祀っていた社であろうと。天湯川田奈命については、製鉄鍛冶に関わっていた氏族であるとみるのが有力。「もの言わぬ」本牟智和気皇子のために鵠を捕まえた功により鳥取姓が与えられました。角凝魂命については「斎部宿禰本系帳」に、角凝魂命の四世孫に天日鷲翔矢命(天日鷲命)が見え、これは阿波忌部氏の祖。角凝魂命の御子神と記される天羽雷雄命の後として、美努連や鳥取部連らが記されているようです。これは概ね「新撰姓氏録」と整合性のあるもの。また当地は初代大神神社の神主となった、太田田根子が発見されたという候補地の一つ。
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