大多羅乳女神社 参拝記録 (天地悠久さん)
全国各地に「大多羅大明神」が祀られますが、多いのは佐田大神(猿田彦大神)や大国主命。また主祭神ではないもののイザナミ神を祀る社もいくつか。さらに神功皇后との関連も。伏見稲荷大社の下社摂社 最北座の田中神は「田の神」或いは地主神とされますが、諸説あり、猿田彦大神や大己貴命、大多羅之女郎子とするものも。また「大多羅大明神」と称される社には「田中社」というのがいくつか見られるため、これは関連があるのではないかとも。「多羅」に関しては古代朝鮮半島の任那国を構成する一、「多羅国」との関連も考えられます。現在は倭人が半島に渡り作った国であるとする説が有力。任那国滅亡とともに日本に戻っています。この時倭人が渡って作った国であるという認識が、既に忘れ去られていたのかどうかは不明。柳田國男が残した功績の一つとして上げられる巨人伝承「ダイダラボッチ」。巨人が国造りを行ったというものですが、異国から訪れた巨人という伝承が多く見られます。また「大多羅大明神」、或いは単に「多羅」の関わる地がいくつか見られます。
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